その他

□浮気者
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泣きじゃくる私に…

『大丈夫、黒子?』

手を差し伸べてくれたのは、お姉さまでした。

いつも私の前を歩き、私を可愛いがってくれて、助けてくれて…

お姉さまは言うなれば、私のヒーロー。

サシヅメ私はヒロインというところでしょうか。

お姉さまはいつも私を守ってくれて、助けてくれます。

お姉さま少し…いや、かなり不器用で。

けれどそれがまた…可愛いらしく。

子供っぽい少女趣味や素直じゃないところ、正義感が強く、優しいところ。

私はお姉さまの全てを愛していますの。

「何にやけてるのよ黒子」

「お姉さま」

「はい」

「お汁粉ですか」

「うん」

お姉さまの空気読めないところの全てが…

「そういやさぁ」

「何ですの」

「黒子黙ってれば可愛いのにねぇ」

「!?」

黙っていれば!?

可愛い!?

「お、お姉さまっ」

「ん?」

「ワンモアプリーズ」

「いやだから黙ってれば」

「その少し後!」

「可愛い」

「いえす!」

ああ、白井黒子。
生きていて至上の至福。

私もうここで死んでも…いい。

「あ、でも佐天さんも可愛いよねぇ」

ピシッ

「…お姉さま」

「へ?」

「ジ
ャッジメントですの!!」

「な、なんで」

「私という者がありながらあー」


浮気者なお姉さまは嫌いですわ。

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