けいおん!!!
□けもみみ!
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「けもみみ!」
それはある晴れた日のこと。
律先輩は補習、ムギ先輩は家の用事、澪先輩が掃除当番。
部室には唯先輩と私。
2人っきりの時だった。
ジャカジャカジャカジャカ
部室には唯先輩のギター、もといギー太を弾く音が響いていた。
このイントロは多分…ホッチキス。
唯先輩は格好いいからと言って、ウィンドミル奏法で弦をピックではじく。
唯先輩は自分が弾いてる奏法のことなど多分知らないだろう。無自覚に違いない。
私は楽しそうに弾く唯先輩を見てため息を付いた。
「見て見て!あずにゃん!」
「はいはい。ちゃんと見てますよ」
格好いい弾き方を考えたから見て欲しいと言われて、今見てるのだから。
「唯先輩、それはウィンドミル奏法といってですね…」
「えっ、そうなの?」
「はい。それでですね…って唯先輩」
「ん?」
「…なんか耳おかしくないですか?」
唯先輩の頭には何だろう。
オオカミさんとか犬っぽい耳がニョキニョキと生えていた。
「あれ…そう言えば、なんかよく聞こえるような…」
「唯先輩!」
「さむわん!さむわん!」
「それ違うアニメです」
「えへっ☆」
「…という訳なんです
」
「まあ薬が効いたのね」
「なんてことしてくれるんですか」
「うふふ」
「わん!わん!」
((でも、グッジョブ!))
「唯、三回回ってわんだ!」
唯先輩は律先輩に言われた通り、三回回って
「わん!」
((可愛いー))
「で、いつ効果が切れるんだ?」
「そうね。1日経てば元に戻るわ。まだ試験薬だし」
「試験薬飲ませたのかよ」
「…コスプレって言えばごまかせるかなぁ?」
「た、多分大丈夫ですよ…」
唯先輩の耳が!
垂れてる!可愛い!
「」グハッ
「ム、ムギーッ!」
「ムギ先輩が唯先輩の余りの可愛さに気絶したー!!」
「…我が生涯に…一辺の悔いなし…」パタリ
「ムギーー!!」
(なんかカッコ良いこと言ってるけど全然カッコ良くないー)
「ゆ、ゆいっ」
「わん?」
「ああ…」くらぁー
「澪おおぉー!!」
「み、澪先輩まで!?」
「くぅーん…」
澪先輩を心配そうに見つめる唯先輩。
「あ、アイフル…」バタッ
「律先輩ー!?」
「ど、どうしよ」
「唯先輩が可愛いのがいけないんですよ?」
「くぅーん…」
「う、憂には言っておきますから!」
「うん…」
「
唯ー!?」
「唯ちゃん!?」
「お姉ちゃんー!?」
なんか一番ヤバい人達キター!!
「か、可愛い…」パタリ
「けもみみ萌え」
「お姉ちゃんはあはあ」
結局、その後唯先輩は元に戻りました。
ここだけの話ですがけもみみが生えたのはあの3人の仕業らしいです。
でも、可愛い唯先輩が見れたので良かったです!