四の篭(拍手、イベント)

□2013年〜 Web拍手文
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 ■ だ、愛しくて ■
     エンディング後のバルヴァン(side:B)
          



疲れてもぐりこんだベッドのシーツは、ヒヤリと冷たかった。
アルケイディスは温暖な気候に恵まれた土地ではあるものの、ナルドア海で強風が吹き荒れ冷たい空気が流れ込んだ今夜は、外気が下がり室内も冷え冷えとしていた。

「よりによって、こんな日に。」

ぼそりと呟いてバルフレアは、ベッドの中で丸くなった。

昨日までなら、こんな寒さは気にも留めなかっただろうに。

バルフレアは、今朝別れたばかりのヴァンの笑顔を思い浮かべて小さく溜め息を付いた。
あの柔からな白金の髪に冷たい鼻先を埋めるようにして抱きしめれば、必ずヴァンは「くすぐったい」と笑い声をたてた。
その笑う唇にキスして、温かな身体を抱きしめながら毎夜眠りについた。
心も身体も満たされた甘い記憶が、余計に独り寝の寂しさをかき立てる。


ただ、愛しくて。
ただ、会いたくて。
たまらなく、あの温もりが恋しい。


抑えても込み上げる感情に戸惑いながら、バルフレアは独り静かに目を閉じた。



〜FIN〜


(12月 拍手文)



エンディング後のバルヴァン。
久しぶりの逢瀬を楽しんだ後に又それぞれの仕事へと戻り、独り寝がつらいバルフレアでした。
この後、ヴァンとの同居を真剣に考え始めるかと思われます(^^;)



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