四の篭(拍手、イベント)

□2013年〜 Web拍手文
11ページ/20ページ




■ に落ちる ■
       (SIDE:B) 


恋に落ちる――――。



まさにその言葉通りなのだと知った。

空を切り取った蒼い瞳に

月の雫を溶かした手触りの良い白銀の髪に

どこまでもどこまでも落ちていく。



今までの不埒な火遊びや

うわべだけの嘘で固めた愛の言葉は

まるで道端の石より価値がないものに成り果てた。



魅せられて、囚われて

捕まえて、閉じ込めて

きつく抱き締めた温かな身体を

もう二度と放しはしない――――と、そう誓った。




〜FIN〜



(6月拍手文)

.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ