四の篭(拍手、イベント)
□キリ番SS(本館ブログ編)
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2500Hitsお礼SS
** 大人と子供の違い **
「あ〜、バルフレア!見てみろよ、カウンター。」
「ああ?」
「ほら、2500超えてるって!」
「お、本当だな。」
「そんだけ?もっと、喜べよ〜。感動の薄いヤツだな!」
「大人の男はな、お子様と違って滅多に感情を出さないもんだ。」
「ふ〜ん・・・。」
「わかったか?」
「あんまり・・・。だってさ〜、嬉しいなら嬉しい♪って言った方がイイと思うんだけど・・・?」
「お子様は単純でイイね〜。」
小バカにしたようなバルフレアの言い方に、ヴァンはぷぅと頬を膨らませた。
だが、何かを思いついたように、突然目をきらきらと輝かせた。
「バルフレア大好き!」
「あ?」
「だから、バルフレア大好き!他の誰よりも!」
「な・・・お前、何言って・・・!」
真っ赤になったバルフレアに、ヴァンはとびきりの笑顔を向けた。
「な?ちゃんと口で言った方が、嬉しいだろう?」
「お前・・・!!」
不覚にも顔を赤らめて、本気で照れたバルフレアは、ちょっとバツが悪い。
肩をすくめて小さく溜め息をついたが、不意に何かを思いついたように、ニヤリと笑った。
「そうだな、口で言われた方が、確かに嬉しいな。だけど・・・。」
「え?」
「大人は、もう少し違う口の使い方をするんだぜ?」
「ちがうって・・・んんっ!ん〜〜!」
ヴァンはがっちり顎を捕まえられて、バルフレアから濃厚なキスをお見舞いされた。
息が苦しくて胸を叩いても、バルフレアはキスをやめてくれない。
やがて、ヴァンはかくりと膝から力が抜け、バルフレアに縋り付くように身をあずけた。
「煽ったのは、お前だからな。きっちり責任とってもらうぜ?」
そんなことを耳元に囁かれ、軽々と抱きかかえられたヴァンは、ご機嫌なバルフレアに寝室に運ばれて行った。
** おしまい **