三の篭(パラレル)
□Happy Time
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Happy Time@
バルフレアは、カーテンの隙間から差し込んだ朝の柔らかな日差しに目を覚ました。
ゆっくりと開いた瞳に、白い天井が映る。
その見慣れたはずの天井が、なぜか見知らぬものな気がしてバルフレアは二、三度目を瞬かせた。
そして、ゆっくりと視線を壁、窓、カーテン、クローゼットへと移していった。
やはり、自分の部屋だ。
だが、なぜか感じる違和感。
昨日までの自分の部屋ではない何か。
不思議に思いながらバルフレアは起き上がろうとして、その理由に思い当った。
――そうだ。今日からは俺だけの部屋じゃなかった。
バルフレアは隣に眠るヴァンをそっと抱き寄せながら微笑んだ。
鼻先をヴァンの柔らかな金髪がくすぐる。
――今日からは、俺とお前の部屋だ。
ようやく共に暮らせるようになった幸せを噛みしめながら、バルフレアは目を閉じた。
〜FIN〜
(2014/8/3)
紆余曲折あって、ようやく二人で暮らせるようになった初日の朝の光景です。
バルフレアでれでれ。
かなり糖度高めですね〜。
こんな風に短い読み切りで書いていけたら、と思います。
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