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□月の下で
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時々ルカは本当に僕を愛してくれているのか不安になる
―月の下で―
今日は綺麗な満月の夜
「ルカ…」
「ユキ?どうした?」
「ルカは…本当に僕なんかが恋人でよかったんですか?」
僕は不安で仕方ないのだ
「ユキ…俺はお前を愛している。だから不安になることはない。」
この言葉は僕が不安になった時に、ルカから何度も聞かされてきた言葉だ
ルカはとても暖かい
でもその暖かさが逆に僕の不安になり、僕を苛んでくる
―ひとりぼっちはもう嫌だ―
「ひとりじゃない、ユキ。俺がいる。」
だからそんな顔をするなと言っているかのような微笑を浮かべるルカ
その微笑を見た僕は安心して月を背にしたルカから降ってくる口づけを拒まなかった。
夜空に浮かんでいる月は優しい光で二人を照らした。
―End―