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運命の瞬間 (赤×黄)
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未だになれない、ダブルベッドの広さ。



マジで笑えて来る。



君が、「さよなら」と言って、



いくつ夜を数えただろうか。




「いただきます…」





笑いながらも『はい』とか、言ってくれる人、


誰ひとりとして居なくて。












毎朝、朝食が上手く喉を通らない。



君が居た時は、あんなに美味かったのに。




「何なんだよ…もう…」








君が居ない。


それだけで悲しくなる俺に、無性にイライラして。















「…………忘れなきゃ。」



サッとスーツのジャケットを羽織り、









俺の靴しか並んでいない玄関を、



飛ぶように抜けて行った。
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