01/20の日記
20:51
ジャイキリ・ドリセラ
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「あれ?雪だ。ドリさん、雪ッスよー!」
窓の外から見えたのは、都内では珍しい大粒の雪。
そういえば、今朝の天気予報で、今夜は雪になるようなことを言っていた気がする。
寒いのは身体にこたえるなあ、とソファーで雑誌を捲りながら呟けば、窓際に張り付いたままの世良は目をこちらに向けて笑った。
「ドリさん寒がりッスよね。俺は、寒いのはイヤだけど、雪は好きッス」
「だろうな。犬は喜び庭駆け回り、って言うしな」
「俺犬じゃないんスけど!」
そうやってすぐむきになって、臍を曲げてしまうと知っていながらも、つい揶揄いたくなってしまうのは、自分の悪い癖かもしれない。
悪かった、と告げると、少し膨れながらも、また笑顔に戻る。まるで百面相だな、と出会ったばかりの頃はよく感じたものだ。
「世良、こっちおいで」
軽く手招きしてみると、世良は一つ頷いて素直にこちらに寄ってきた。
近付いたのを見計らい、俺はその手を取ってみた。掴んだ手は、想像していたより少し冷たくて、ああ窓に触れていたからか、とぼんやり思う。
「今夜は寒いよなあ世良?」
「そっスね、窓んとこはさすがに寒いなー…で、なんすか?」
「ん?ちょっと温めてもらおうかと思っただけだ」
冷えていた筈の手が、徐々に温もりを帯びて、熱くなる。伝わる体温が愛おしくて、もっとその熱を上げたくなってくる。
ああ、離したくねえなあ。
じっと目を見てやると、世良は嬉しそうに笑って、「それなら、布団に入るのが一番じゃないスか?二人で、」と繋がれた手を引っ張った。
全く、このフォワードには敵う気がしない、と俺は白旗を挙げて寝室へ向かった。
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おわらないがおわれ。
セラドリみたいだが、ドリセラなんだぜ!一応!
ドリセラの日おめー!!間に合ってよかた!
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