11/06の日記

00:47
花蘇芳 8
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あーぁ、やっちまったなぁ。
彼奴等が気に食わねぇのもムカつくのもいつもの事なのに…



「シンタロー!今自分が何を言ったのか判っているのか!?」
「判ってるっての!」



予想はついてたけど仮設本部に戻るなり怒鳴り付けやがって…。直属や身内しか入れねぇとはいえ、騒ぐなって。



「キンタロー、そんなに泡食ってどうしたんたらぁか?」
「シンタローが何かしたんだべか?」
「あぁ、お前達か…。」
「早かったのぉ、会議じゃったんじゃろう?」
「…シンタローが現状では言うべきでない事を言い出したからな。」
「何言うたんだらぁか?」
「アラシヤマを擁…」
「失礼致します!!」



ガタッ



「ガンマ団特殊攻撃部隊副長氷室、総帥に御目通り願います!」



キンタローの言葉を遮ってテントに入ってきたのは、アラシヤマん所の副長だった。



「どうした?」
「先程、今後の対処について話されていたと聞きまして…。」
「あぁ、古参の幹部に向けての状況整理や今後について話していたが、どうかしたのか?」
「……お尋ねしたい事があります。」



スゥっと息を飲む。
空気がピリピリとし出した、何故か外からも同じ感覚がする。



「隊長、いえ、アラシヤマさんについて、どの様にお考えでしょうか?」
「!?」
「もう、噂はご存じかと。」
「あぁ、」



こいつが来た時点で薄々わかっていた。団ではなくアラシヤマに付き従う奴等がこの状況下でどう出るかなんて。



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