09/13の日記

11:07
花蘇芳 1
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花蘇芳






「な、に、言って…」
「もう一度言うが、本部よりクーデターが報告された。」



ほんの二日、団を離れた。反乱分子が残っている事も想定していたが、この短期間に反旗を翻されるとは思っていなかった。



「状況は?」
「報告によれば、団員達は追い出された形での制圧らしい。軽傷者のみで死者、重傷者共に出ていないそうだ。」
「全員無事なんだな?」
「あぁ。」



それだけは安心できる点か。しかし、あの本部を完全制圧のうえで被害が少ないだなんて…



「って事は今の指揮を執ってるのはアラシヤマか?彼奴ならどんな計略だろうが突破口を作るのも時間の問題だろうな。」
「それが…」
「ん?違うのか?」
「……」



今はトットリは交渉に出したし、ミヤギとコージは派遣中の筈…



「今から話す内容を落ち着いて聞け。いいか、決して取り乱すな。」
「あぁ。」
「非常に言い辛いんだが……


アラシヤマはクーデターを起こした反乱分子として報告されている。」



彼奴がクーデターを起こした?
アラシヤマが俺を裏切る訳が…



「…んな訳ねぇだろ!!その報告した奴は何を考えて…」
「彼奴の姿を見たと…。彼奴に気絶させられた団員が大勢報告されている。」
「……彼奴が俺を裏切るわけねぇ。」
「俺にも信じられないが…彼奴以外に、怪我人を出さずに制圧するなど…出来るわけ……。」



確かに軽傷者のみの被害で本部を制圧するなんて所業、彼奴くらいにしか出来やしねぇ。彼奴なら団内についても詳しいし、頭も回る…



「…今の指揮を執ってるのはグンマだ。」
「!?」
「他の奴を立てるより良いだろうと、留守の間預かるそうだ。」
「そうか…。」



矢面に立つのを良しとしないグンマまで引っ張り出す事になるなんて。俺も補佐も伊達衆も出払うのはやっぱ問題があったか。



「わかった、取り合えず戻る。
対策も話もそれからだ。」
「了解した。」




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