■□NOVEL□■

□不思議の国の眠り姫
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思わず外に飛びだしては見たものの、何時も通り俺の捜索司令が出されておしまいだろう。グンマのトコに行っても高熱だと追い返されるか、高松から親父に引き渡されるかの二択だろうし…



「…お前達、さっきから何なんだよ?何か用事でもあんの?」
「!」
「ずっと俺の事付けてきてただろ?」
「気付いていたか…」



現れたのは少し前に入ったというコックと秘書課の奴。



「…彼奴を殺ったのはお前達か。」
「まさか、毒見どころか料理自体を取り替えるとは思わなかったがな。」
「まぁ、賢い次期総帥の事だから大人しく着いてきてくれますよね、シンタロー様?」
「…当然だろ?」
「っ!?」



高松の実験室から掠めておいた閃光弾を投げてその隙に走りだした。



「外に出たいのだろう!!」
「てめぇ達に従うなんて死んでも嫌だね!」
「この糞餓鬼が!下手に出てやりゃ調子に乗りやがって!!」
「…!!」



このまま逃げても追い付かれるのは目に見えてる。少しでも撹乱出来る事を願い、森に進路を変えた。



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