■□NOVEL□■
□七夕
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貰った折り紙はかなりあったがなんとか作り終わったので、二人の後を追い外へ出てみると…
「うわぁ!大きゅうおすなぁ〜。」
昔お母はん達と飾った物とは比べ物にならないくらい巨大な笹が眼前に広がっていた。
「お!早かったな。もう出来たのか?」
「へぇ。この笹、えろう大きゅうおすなぁ〜。」
「そりゃそうだよ。あーちゃんのお願いがお星様から良く見えるようにしとかないと♪」
「お願い?」
「そうだよ?笹に願いを書いた短冊を吊るしておくと願いが叶うんだって。」
「そうなんどすか!?」
「なんだぁ?おめぇ、七夕知ってんのかと思ったんだけど違ったか?」
「七夕っちゅうんは、織女はんと牽牛はんが仲良う出来るようにお祈りする日とちゃいますのん?」
「織女?」
「牽牛って誰だ?」
なしてやろ?わての知っとるんと違うとる…。
御国がちゃうからやろか?
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