■□NOVEL□■

□七夕
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七夕





「おう!待たせたな。」

「お父はん、此れから何をしはるんどすか?」

「マーカー達もそろそろ帰って来る頃だしよ、先に準備だけでもしようかと思ってな。」

「お師匠はん帰って来はるん!」

「連絡があったからもうすぐ帰って来るよん♪」



数日前、師匠とG兄はんがハーレムお父はんのお使いに行かれはった。せやからわてはお父はんとロド兄はんとお留守番やの。



「あーちゃん、折り紙って出来る?」

「折り紙どすか?」

「ほらぁ、本買ってくるべきだって言ったじゃないっすかぁ。」

「うるせぇ。そんなの気合いで何とかなんだよ!」

「気合いって…」

「何を折りたいんどすか?」

「「七夕飾り。」」



七夕飾りっちゅうのは、昔お母はんと旦那はんと笹に飾ったもんやろか…



「んと…天の川とか提灯とかやったら作れますぇ?」

「ホント?」

「へぇ!任せておくれやす!!」

「ほんじゃ、飾り作りはアラシヤマの担当な。」

「いつまでに作ったらえぇんどすか?」

「今日中には飾らねぇとな。」



今日中!?既にお陽さんは高ぅなっとるさかい急がな!!



「んじゃ、これ折り紙ね?」

「おおきに!そしたら大急ぎで拵えますよって失礼しますぇ〜!」

「いっぱい作ってねぇ〜」

「へぇ!」


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