■□NOVEL□■
□Sweet Sweet
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僕らの誕生日会は、アチコチのお偉方を集めてパーティーをしたりする多目的室で行われた。
いつもは血縁者だけなんだけど、今回は自分が家族として認識してる人を各々招待した。とはいえ、そんなに多くはない人数に対して、贈り物やら運ばれる料理の数は半端じゃない。
…ま、みんな沢山食べるし大した問題じゃないよね?
「おわっ!?なんだこりゃ!!」
「あ!シンちゃん、早かったね〜。」
「早かったね〜じゃねぇよ!何だよこの有り様は!?」
「え?何かオカシイかな?」
「シンタロー、此れはグンちゃんのプレゼントだよ。」
「は?」
「グンマの願いは甘いもののフルコースらしい。」
そう。僕がお父様にお願いしたのは、
シンちゃんの『物』でも、
キンちゃんの『場所』でもなくて、
『食事』なんだ。
「一度甘いものだらけのご飯、お腹いっぱい食べてみたかったんだぁ♪」
「もしかして、俺らも…?」
「だって二人ともは料理の希望出さなかったじゃないか。それに皆で食べたら美味しいってグンちゃんが。」
みんなして微妙な笑い方してるのが気になるけど、折角だし楽しまなくちゃね♪
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