■□NOVEL□■

□Sweet Sweet
2ページ/8ページ



僕らの誕生日会は、アチコチのお偉方を集めてパーティーをしたりする多目的室で行われた。

いつもは血縁者だけなんだけど、今回は自分が家族として認識してる人を各々招待した。とはいえ、そんなに多くはない人数に対して、贈り物やら運ばれる料理の数は半端じゃない。

…ま、みんな沢山食べるし大した問題じゃないよね?



「おわっ!?なんだこりゃ!!」

「あ!シンちゃん、早かったね〜。」
「早かったね〜じゃねぇよ!何だよこの有り様は!?」

「え?何かオカシイかな?」

「シンタロー、此れはグンちゃんのプレゼントだよ。」

「は?」

「グンマの願いは甘いもののフルコースらしい。」



そう。僕がお父様にお願いしたのは、
シンちゃんの『物』でも、
キンちゃんの『場所』でもなくて、
『食事』なんだ。



「一度甘いものだらけのご飯、お腹いっぱい食べてみたかったんだぁ♪」

「もしかして、俺らも…?」

「だって二人ともは料理の希望出さなかったじゃないか。それに皆で食べたら美味しいってグンちゃんが。」



みんなして微妙な笑い方してるのが気になるけど、折角だし楽しまなくちゃね♪



******************************
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ