■□NOVEL□■

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「つまり、ウィローの魔法薬のせいで幼児退行を起こしていると言う事だな?」

「まぁ、平たく言えばそんな感じかな?」

「ウィローはどうした?」

「薬を作りに行ってるっちゃけど、彼奴も若返ってるっちゃから…」

「記憶も完全じゃないとはいえ、戻っちょるけんのぉ。」

「何!?」



道理で言葉が拙い筈だ。外身だけでなく中身まで退行を起こしているとは…



「メールが平仮名だけだったのはそのせいか。」

「…あぁ。一応パソコンはいじれたんだけど、漢字が解んなくてな。」

「漢字なら、其所の大人しい…ミヤギ(と思われる)に聞けば何とかなるんじゃないか?」

「いや、ミヤギは今、ちょっと。」



考えてみれば、一番やかましく騒いでも可笑しくない奴が大人しい。



「具合でも悪いのか?それなら…」

「ち、違ぇから気にしねぇでくんろ。」

「しかし、」

「ちぃと考え事してただけだべ。」
「ミヤギ君は大丈夫だっちゃから…ね?」



どうみても、違和感がある。体調が悪い訳ではなさそうだが、他の三人も気に掛ける様子がないのだからしつこく問いただすべきではないか…



「そうか。一通り、事の顛末は理解したが、残念ながら薬品関連は俺の管轄外だからグンマか高松が戻るかウィローの薬が出来るまで待つしかないな。」

「解ってる。」

「しかし、仕事の立て込んでる時だったらどうするつもりだったんだ?今ならまだ俺でも誤魔化しが効く時期だからいいものを…」



いくらアラシヤマに押し付けるにしても限度があるだろう…!?



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