■□NOVEL□■
□Ⅲ
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｢もう既に噂んなってるっちゃよ?｣
｢な､んだと!?｣
妙な噂が立ってないか気にはしてたんだけどな…
｢…どんな噂なんだ?｣
｢新設して間もないのに一人で書類もやらされるとか､仕事絡みが多いっちゃね｡
口上を並べて注意する姿が鬼の様だって同情する声も聞くっちゃよ…｣
｢鬼…か｡｣
｢まぁ､マーカーさんが師匠だし､それに倣ったんだったらそう言われても分からなくないっちゃね｡｣
｢確かに厳しそうだし､容赦も甘さも無さそうだな…｡｣
彼奴も面倒見は悪くない方だと思うけど､口が悪ぃんだよな…
｢まだ部下達からのクレームは来て無いっちゃろう?｣
｢クレーム?｣
｢僕んトコの子ぉが聞いた話だと､初日から仕事で､事務系の書類の書き方とかを教えてたらしいっちゃ｡｣
｢は?交流会とかじゃなくて?｣
｢就業後にやったらしいっちゃけど､資金は出した上で彼奴は不参加だったらしいっちゃ｡｣
｢彼奴らしいっつーか､なんちゅーか…｣
不参加って､交流する気無しか?細かく言っとくべきだった…
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