■□NOVEL□■

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「シンタロー、ナンバーキーわかるっちゃか?」

「あぁ。」



今まで幾度となく開けてきたナンバーロックなんか、見なくたって体が覚えてる筈だ。



「うっ…く」



ドアノブの上についたテンキーは流石に背伸びでも届かなかった。



「これじゃったらどうじゃ?」

「おう、サンキュ。」



ドアのロックすら外せないとは、子供も不便なもんだ…



ガチャ



「居らんようだのう…」

「何処行ったっちゃ?」

「ミヤギは彼奴の行きそうなトコ、知らねぇ?」

「……」

「ミヤギ?」

「…あ、すまないべ。聞いてねがったっぺ。」

「どうした?調子悪いのか?」

「そんな事ねぇべ。ほら、それよりアラシヤマを早く捜さねえと不味いっぺ!?」



何だ?何だかミヤギの様子が可笑しい…何処か距離を置かれてる気がする。そわそわした様子で、服の袖を気にして落ち着かないし。



「ミヤギ?」

「シンタロー、早くアラシヤマを捜すっちゃよ!」

「あ、あぁ。」



ミヤギだけでなく、トットリまでもが誤魔化すのだから多分触れてはいけないのだろう。



「…まぁ、そうだな。んじゃあ、次何処捜す?」

「…子供になって困っとるんじゃったら、多分シンタローなりワシ達なりを捜すんじゃないんかのう?」

「そげだら、コージの部屋か総帥室で張っとった方が良さそうだっちゃね。」



コージの部屋は鍵を掛けた筈だから、中に居ることはないだろう…



「そんじゃま、向こうは鍵閉まってるし、俺の部屋で待つとすっか。」



序でにグンマやキンタローにも事情を説明してなんとか手を借りなきゃな…



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