■□NOVEL□■

□明日は昨日の風が吹く
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「うーん、騒がしいっちゃねぇ。」



特徴的な口調に望みを込めて声のした方を振り返る……



「…トットリ、お前もか。」

「誰だっちゃ?」



振り向いた先には普通に小さいトットリが居た。童顔とはいえ、普段よりあどけない表情を見ると背が縮んだだけでもなさそうだ。

案の定フリーズしちまったか…



「トットリ!オメもちまっこくなっちまったんだべか。」

「もしかして…ミヤギ君だらぁか?」

「んだべ。」

「って事は…シンタローだらぁか?」

「おう、つー事は…」



バサッ



「やっぱりな…」

「どうなってるっちゃ?」



布団の中には予想通り気持ち良さそうに寝こけるコージと見慣れない子供が此方の様子を伺って居た。



「コイツ、誰だっちゃ。」

「……お前、ウィローか?」

「そうだぎゃ。」



グンマも高松と出掛けてたから試験薬が混じってるはず無いのに、なんだってこう揃いも揃って幼児化してやがるんだ?


……ウィロー?



「なぁ、昨日、酒の肴にってチョコ持って来てたよな?」

「疲れが取れるっちゅうだら甘い奴だらぁか?…あ。」

「オメ、何か混ぜたんでねぇべな!?」



思い返してみれば、俺らが五人で酒盛りしてっトコに酒とツマミ持参で来て、一緒に混じったんだった……



「失敗したぎゃ…」



あぁ、頭痛ぇ……
取り敢えず気持ち良さそうに寝てる部屋の主を叩き起こすことにした。



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