■□NOVEL□■
□call me ?
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｢阿呆な事言わんといて!｣
｢…真剣な話なんだけど?｣
｢尚更性質が悪おすなぁ…｣
call me ?
ﾄﾝｯ
｢一般課アラシヤマ､入室許可願います!｣
｢挨拶なんていいから､とっとと入って来い!｣
秘書課を通って来てるくせに､毎度の事ながら律儀な奴…
｢失礼しますえ｡総帥､わてに何ぞご用でっしゃろか?｣
｢言い直せ…｣
｢総帥?どないしましたん?｣
｢だから､総帥って呼ぶなっつたろうが!敬語も止めやがれ!!｣
俺が総帥を継いで暫く経った頃から､コイツは以前と少し変わった｡固っ苦しい程の律儀な態度に名前ではなく役職を呼ぶ｡
文句を言えば返事は決まって､
｢総帥に総帥言うて何があきまへんの?｣
と返される｡
どんな切り口だろうとコイツは俺を呼ばなくなった｡
｢アイツラはちゃんと名前で呼ぶぜ?｣
｢アイツラ…あぁ､忍者はん達どすな｡後できつう言うときます｡｣
｢馬鹿､お前も名前で呼べっつってんだよ!!｣
｢嫌どす｡｣
0､2秒｡話す気はないってか?
まさか､こうもあっさり拒絶されるとは…昔のコイツならまだしも予想もしてなかっただけに多少凹む｡
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