■□NOVEL□■

□パンドラBOX
2ページ/13ページ


親父に敷かれたレールの上を、親父の望む通りに歩いていく。



気付かずに居たならなんの事は無い、ごく自然なことだったに違いない。

気付いてしまえば話は別だ。





俺を総帥の息子として扱うなら、あえて横柄に生意気に接すればいい。


次期総帥として媚びて取り入ろうとするなら、横暴に出きる限り我儘に振る舞えば良い。





何をしたって咎められる事もないのだから、何処までも利用してやろうと思った。



それを実行して判ったのは、


俺の考えは間違っていないと言うこと。



明らかに間違っているのは明白なのに、本来叱るべき親父ですら俺が正しいのだと言ったから…




俺が何をしようと、
総帥の息子であり、次期総帥なのは変わらない現実だと悟った。





*************************
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ