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□四
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緋衣草 四




高松を捜してたら、いつも使ってない部屋の電気が点いてたから、中に入ったの。



「高松ー?」

「!」



そしたら中にこの子が居たんだ。



「君、誰?」

「ねぇ、高松知らない?」

「……」

「あっち?」

「コクン」

「ありがとう。」



僕がね、高松の場所聞いたら指差して教えてくれたの。…でも、何だかお話し中だったから待ってる事にしたんだ。



待ってる間この子とお話しようと思って近付いたらお菓子食べててね、お菓子を一つ貰おうとしたの。



「ねぇねぇ、そのボウロ一つちょうだい?」

「……」

「そうそう、そのお菓子。」


ズイ


「え…一枚でいいよ?一緒に食べよう。」



器ごと全部くれたから悪いと思って、一緒に食べようって…あの子に近付いたら椅子から落ちちゃって…。



「大丈夫!?」

「コクン」



大丈夫だって。離れた床に座り込んじゃったから、気になって声掛けようと覗き込んだの。

そしたら吃驚させちゃったみたいで、少しずつ離れて行くから…つい…



「待って!」

「!」



この子の手を掴んで呼び止めようとしたら…



「こうなっていたと。」

「うん。」



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