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□砂時計 6話
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機会と言えば機会(チャンス)だが、こうも早く訪れるとは…



「皮肉やなぁ…。」




砂時計  6 - 1





「アラシヤマが気にしすぎなだけで、ちゃんとオラの部下達もアラシヤマが来るの解ってたし、何の問題もねがったっぺ。」

「そうか…しかし弱ったな。」

「どないしたん、キンタロー。」

「シンタローが不在中なのに634国の党首がクレームをつけてきて、席を設けろと騒ぎ立てている。」

「…634国っちゅうたらあの狒狒ジジイどすか。」

「知っているのか!?」

「知っているも何も、アチコチ回って、匙投げられてた奴だべ。」

「どうしようもなく、シンタローが担当していると言うことか。」



シンタローが自ら動いてるとなると、余計に不在中と言う点が疎まれる…



「席を設けまひょ。」

「「!!」」

「トットリはん、此方に居てますやろ?」

「居るけんど…」

「ほな借りまひょ。」

「何を言っている!担当であるシンタローが居ないのに代わりにトットリを行かせる気か!?」

「キンタロー、あんたは甘い。」

「何だと!俺の何処が甘いと…」

「あのねちっこい狒狒ジジイの担当なんぞ、気ぃの短いシンタローはんに出来る訳無いやないの。」



たしかに、口煩く騒ぎ立てるうえ、(狒狒ジジイと言う事は)好色の気のある輩の相手など長続きしなさそうだ。



「…どうゆう意味だ?」

「それが解っとるのに匙なんぞ投げられまへん。」

「っちゅう事は、」

「シンタローはんに回る手前で止めましたさかい、担当官はわてどす。」

「大抵の仕事は、シンタローんとこさ行く前にアラシヤマにまわってぐからなぁ。」



何故、仕事がアラシヤマを通してシンタローに向かう?



「どっかの誰かさん達がミスばっかしはるさかい、あんな書類ばっか回しとったらシンタローはんが心労死しかねまへん!

…っちゅうのは言い過ぎやけど、雷が消えんようになりますぇ。」

「ミス?」

「オメだって、しょっちゅう怒らしてるべ…。」

「わてかてストレスくらい貯まるんどす!」



訳の解らんじゃれつきは、ストレス発散とでも言いたいのだろうか…真偽を見兼ねる言動だ。



「…どちらにしても、迷惑な話だ。」





to be continue...

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2011/9/12 〜 2011/09/30 迄web拍手にて公開してますた( ̄∇+ ̄)
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