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□砂時計 4話
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「アラシヤマ〜?」

「隊長なら半刻程前にそちらへ向かわれましたが?」






砂時計  4 - 1





今日はオラの小隊にアラシヤマを交えての任務だってのに…



「アラシヤマ〜!何処さ行っただ〜!!」

「…普通に総帥にご挨拶して、艦に向かったのでは?」

「!?」



隊長ににて的を射た答えが返ってきた。冷ややかな視線までアラシヤマにそっくりで気持ち悪かった。



「んだら、シンタローんトコさ行くべ。」



内心、アラシヤマが自分の部隊にどんな教育をしているのか気になったけんど、ほっとく事にした。



「シンタロー。アラシヤマ来てねぇべか?」

「ミヤギ、仮にも総帥室なんだから入る時には許可を取ってから入れよな…」

「鍵もしねなんて、珍らしぃべ。」

「話聞けよ!…アラシヤマなら、お前が来ねぇから先に行ったぜ?」

「ホントけ!?ほんだらオラももう行くべな。」

「おう。気を付けろよ!」



アラシヤマも、先に艦に乗んだら一声掛けてくれればいいのに…



「アラシヤマ〜?」

「ミヤギ隊長!」

「オメ達、アラシヤマ見ねがったか?」

「……誰も見て無いみたいですよ?」



オカシイべ。
アラシヤマの跡を辿って来た筈なのに、何処で見失っただ?



「確かに此処さもう来てるって聞いたんだけど…」

「アラシヤマ隊長に何か用事でもあったんなら探してきましょうか?」

「ん〜どうせ一緒に行くんだがら、待ってりゃ来んべな。」

「…アラシヤマ隊長、一緒なんですか?」

「へ?オラ言わねがったべか?」

「多分…。それより、ミヤギ隊長今日はお早いですね。まだ5分も過ぎてないじゃないですか?」

「ん〜そうけ?」

「早い事あるかいっ!!」



部下との会話を遮る声には聞き覚えがあった。



「アラシヤマ!!」

「出発予定時刻過ぎに来て『早い』ってなんですのん!ちゅう事は、普段は重役出勤どすか?大体あんたはんトコの部下ですら、5分前に揃わんてどうゆう事やの!?全員揃ったの出発時刻スレスレどすぇ!!」



漸く捜していた相手を見つけたと思いきや、相変わらず細かい奴だべな…



「…そぉたら捲し立てんでもいいべ。それにオラは、アラシヤマを捜してたから遅くなっただけだべ。」

「へ?わてを、どすか?」

「んだ。アラシヤマがこないだみてに居なぐなんね様に、オラが自分で確認して、オメが迷子んなんね様にしてやるべ!」

「!!」



最初から自分で確認して、目の届くトコさ置いとけば間違いねぇべ!


それに気付くなんて、やっぱオラあったまいいべな♪



「…ぉ、おおきに///」

「照れねぇでいいべ///」



平静を装ってるみたいだけんど、耳まで赤くして。やっぱりアラシヤマはめんこいべ。…限度を超えなければ鬱陶しい事もねぇ。



「兎に角、アラシヤマも居たし、行くとすっぺ!!」



to be contineu...

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2011/4/15 〜 2011/5/4 迄web拍手にて公開してましたヽ(´∇`)ノ
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