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□砂時計 7話
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「そろそろ説明するっちゃよ!」
「へぇへぇ、そない騒がんでも話さへんなんて言うてまへんやろ?」
砂時計 7 - 1
「お前が遅いから言われるんだっちゃ!」
帰りの艦内にて、何時まで経っても話す気配の無いこいつに待ち兼ねて催促だった。
「そやね…どこから話したらえぇんやろか?」
「どうゆう意味だっちゃ?」
「ま、結論から言いますと、消え始めとるっちゅう事やろか。」
『消え、始めてる…?』
「前飲んだ『スガタキエール』の効果が出始めたみたいなんどす。」
「な゙…」
「馴染みのお茶屋でいつも声掛けてくれはる娘ぉがスルーしたり、他の部隊に置いてかれたりしたんが最初やったやろか。
ナーイスシカトかとも思ったんやけど、何や可笑しなぁって思うてたんどす。」
「其れが消える前兆だって言うっちゃか?」
「そうどす。さっきので仮定が確信に変わりましたゎ。」
やっぱり、さっきのは何かの確認だったちゃね…
「香我美はんの反応が突然変わらはったん気ぃ付きましたやろ?」
「…僕の方ばかりに話し掛けてきたっちゃ。」
「始めはちゃんと話せるんやけど……暫くするとな……意識の外れた瞬間に分からんようになってまうんよ。」
「……」
「わての事、忘れてしまうんどす…」
「!!」
哀しげにポツリポツリと紡ぐ言葉が重く降り掛かる…
「『スガタキエール』の効果、わかりましたな♪『存在が消える薬』っちゅうんは、
『周りの人の記憶から飲んだ人間を消す薬』
やったんどすな…。」
振り向いた彼奴は淋しげに笑っていた…。
to be continue...
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2012/05/01 〜 2012/06/02 迄web拍手にて公開してますた( ̄∇+ ̄)