■□捧げ物□■
□lie or truth
4ページ/10ページ
「…何故、あえてアラシヤマを連れて行く?」
「統合国は雪国なんだよ。」
「序でに雪使いの隠れ里なんかも有りますなぁ。」
「コイツだって顔は綺麗な方なんだから女装も見れるくらいの出来にはなんじゃねぇの?」
まぁ、それ以外の理由は態々言う必要もねぇだろ…。
「それに…」
「それに?」
「便利だろ?」
「便利どっしゃろ?」
「……もういい。」
「んで、ドレスコード『ホワイトタイ』だけど、女物用意できるか?」
「…礼服に当たるもんでえぇんなら家に…。」
「待て!何故男のお前がそんな物を持っている!?」
「家に、他人(ヒト)にそうゆうんを着せたがるお人が居るんどす。」
「人の趣味にとやかく言う気はないが…。」
「わての趣味と違います!そうゆうん好きなお人が居って、作るんが得意なお人も居るんどす!」
確かに、たまに家政婦がそんな格好してたっけな…。
「いっぺん家に取り戻りますさかい、何時に何処に行ったらえぇんどすか?」
「明日の15時丁度に第三ドック集合。彼処ならそんなに人目に付かねぇだろうし、4時間ありゃ着くだろ?」
「そうどすな。イチイチ説明するんも面倒やし、二人ならそないにでかい艦使わんで平気どっしゃろ。」
「家戻んのはいいけど遅れんなよな!よっぽどん時は服とか考えなきゃなんねぇんだからよ。」
「へぇへぇ、気ぃ付けますわ。」
******************************