■□NOVEL□■

□Sweet Sweet
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「…此れは。」

「こら、キンタロー摘まみ食いしなさんな!」

「シンタローも食べてみろ。此れは美味いぞ。」



いや、それどころじゃねぇんだけど…



「うまっ…」

「当たり前やないの誰が作ったと思ってますのん?」

「あー!二人して先に食べるなんて狡いよぉ!!」

「仰山作りましたさかいグンマはんも食べたらよろしおす。」

「アラシヤマは?」

「わてはこの食器の山洗ってきますぇ。」



流し付近には確かに山と称すのも分かるくらいに食器が溜まっていた。



「頼んでねぇぞ。」

「自分で呼ばれさして貰うたさかい、そのくらい遣ります。」



もっともらしいって言うか律儀な奴。



「お前ってグンマの友達な訳?」

「……」

「なぁ?」

「どうやろか?」



どうやろか?って、分かんねぇのかよ…。



「友達は辞めたんどす。」

「へ?」

「あ!もしかしてシンタローはんたらヤキモチを…」

「誰が焼くか!!」

「せやったら、シンタローはん。邪魔するんやったらあっち行っておくれやす!」

「誰が邪魔なんか…」

「ほんなら、洗い籠の皿拭いて仕舞っておくれやす。」

「…はーいはいはい、やりゃあいいんだろ。」

「あら、珍し。明日は雪やろか?」

「減らず口叩いてねぇでさっさと洗えよな!」

「へぇへぇ。」



友達だと言ったグンマ。
それを辞めたと言うアラシヤマ。

普段は友達なんて魔法の呪文もイイトコなのに、彼奴は反応しない。


何があったのかは知らねぇけど、見てる此方がモヤモヤする。

あれだけ談笑しといて意見が違うってのも微妙だけど周りがつつくのもどうかとも思う。

取り敢えず今のところは二人とも楽しそうならいいか。



END

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05/13 up

グンマ博士のBirthday小説なのに思いっきり遅刻です

草薙栗栖は、グンマの誕生日は05/12Birthdayを推奨致します(^-^ゞ


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