■□NOVEL□■

□Sweet Sweet
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「そんなら飯食ってけよ!」

「へ?シンタローはんからのお誘いは嬉しいんやけど、わて、まだ勤務中どすぇ?」

「グンマの誕生日だから、纏めて俺らの誕生会してんだよ。」

「あら、そうなん?グンマはんも居るん?」

「呼んだ?」

「グンマはん…お誕生日、おめでとさんどす♪」



アラシヤマの手には綺麗にラッピングされた小箱。まさかグンマに渡すのに持ち歩いてたのか?



「ありがとう!よかったらアラシヤマも食べてって。今日は僕のリクエストメニューなんだよ。」

「此れはまた、甘そうやね。」

「此れで後2/3が残ってるらしいけど、俺らはもう…」

「もうって何さ!」

「口ん中が甘ったるくて仕方ねぇんだよ!」

「シンタロー、珈琲か何か淹れるか?」



ドリップは嫌いだけどしょうがねぇか。



「あぁ、頼む。」

「抹茶で良かったら有りますぇ?」

「「抹茶!?」」



そう言うと、懐から水筒を取り出す。ってか、なんで抹茶なんか持ってんだよ?



「後でグンマはんのトコに行こうと思ってましたさかい…。」

「俺も貰っても良いか?」

「少し苦めでえぇんなら。」

「その方が嬉しい。」



甘ったるくなった口に抹茶の苦さが心地好い。こう言う時はホントにタイミング良いんだよな…



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