■□NOVEL□■

□2
4ページ/6ページ


総帥室に来たものの、頭ん中が子供である以上仕事が出来るわけでなし。ウィローの藥を待つにも暇だ。



「このままじゃ仕事出来ねぇし、藥さっさと出来ねぇかなぁ…」

「ウィローもちみっ子になっとるけんのう…。」

「…材料も工程も分かんねから、期待しねぇ方がいいべ。」



相変わらず、ミヤギはアラシヤマ程じゃねぇけど内向的なまんまだし…



「…グンマも高松も学会だってのに、キンタローは電話でねぇし!」

「慌ててもどうしようもないっちゃよ。」

「まぁ、親父がツアー中なだけマシか。」



歳の癖に団の金を持ったまんま、ファンミーティングだったっけか?年越しツアーに出掛けたものの年明けには帰ってくる筈。それまでには何とかしとかねぇと…。



「キンタローは何しとるんかのう?」

「新しい防護服がどうとか話してたっちゃよ。」

「電話くれぇ出れんだろ!」

「メールでも送っとったらえぇじゃろうて。」



まぁ、メールでざっくり伝えときゃ話聞きにくんだろ。



「……。」

「どげんしんさった?」

「…分かんねぇ。」

「何がじゃ?」

「…パソコンだべか?」

「あぁ、俺パソコン使えねぇみてぇだ。」



最悪だ。
確かにまだパソコン何か弄ってなかったけど、メール一つ打てねぇだなんて…



*****************************
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ