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総帥室に来たものの、頭ん中が子供である以上仕事が出来るわけでなし。ウィローの藥を待つにも暇だ。
「このままじゃ仕事出来ねぇし、藥さっさと出来ねぇかなぁ…」
「ウィローもちみっ子になっとるけんのう…。」
「…材料も工程も分かんねから、期待しねぇ方がいいべ。」
相変わらず、ミヤギはアラシヤマ程じゃねぇけど内向的なまんまだし…
「…グンマも高松も学会だってのに、キンタローは電話でねぇし!」
「慌ててもどうしようもないっちゃよ。」
「まぁ、親父がツアー中なだけマシか。」
歳の癖に団の金を持ったまんま、ファンミーティングだったっけか?年越しツアーに出掛けたものの年明けには帰ってくる筈。それまでには何とかしとかねぇと…。
「キンタローは何しとるんかのう?」
「新しい防護服がどうとか話してたっちゃよ。」
「電話くれぇ出れんだろ!」
「メールでも送っとったらえぇじゃろうて。」
まぁ、メールでざっくり伝えときゃ話聞きにくんだろ。
「……。」
「どげんしんさった?」
「…分かんねぇ。」
「何がじゃ?」
「…パソコンだべか?」
「あぁ、俺パソコン使えねぇみてぇだ。」
最悪だ。
確かにまだパソコン何か弄ってなかったけど、メール一つ打てねぇだなんて…
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