deep novel

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名無しさん「きゃぁぁ〜★決まったー!二点目!

見た!?ジュンス!今のフリーキック!超サイコー!」



W杯に暑くなる彼女。
今日は決勝トーナメント進出をかけたデンマーク戦。夜中にも関わらずハイテンション。

僕だってサッカー大好きだから分かるけど、選手に熱中してべた褒めしてる名無しさんに僕のテンションは下がり気味…


名無しさん「きゃぁぁ〜!見た!?見た!?今の本田のプレー…フリーも決めたし…かっこよすぎぃ〜★」


終始こんな感じ。


今日名無しさんの部屋に来たとき
名無しさん「…ん…ジュンス…いらっしゃい……」
って寝起きで目を擦りながら出てきた彼女とは大違い。

このデンマーク戦のために寝ておいたみたい。付き合いだしたころ、全くサッカーに興味がなかった名無しさんとは思えない。




前半を終え…


名無しさん「すごいよね!日本!このままいけば決勝進出だよ〜

後半も決めるかな?本田!」


ジュンス「名無しさん、さっきから本田選手ばっかりだね?…好きなの?」


名無しさん「うん!大好き☆」


……て。めっちゃ笑顔で言わないでよ!!!!その可愛い笑顔が僕のためじゃないって思うと、ちょっとイラついた。


後半戦にはいり、デンマークにフリーキック…
キーパーの好セーブ!と思ったけど、こぼれ球を押し込まれデンマークに一点。


名無しさん「はぁぁ〜……」

へこむ彼女。

僕はちょっと意地悪して

ジュンス「ヤバイね〜このままだと日本負けちゃうかな?」

なんて。名無しさんがサッカーばっかりに夢中になるから。

名無しさん「むっ…勝つもん!」

ジュンス「じゃぁ賭ける?」

名無しさん「いぃよ!勝ったら一つお願い聞くことね!」


って意気込む名無しさん。











で。




最終的には、あれから日本が一点を返し3−1で勝利。決勝トーナメント進出!ってことなんだけど。



名無しさん「やったぁぁぁ〜ジュンス〜!!」

僕に抱きつき大喜びの名無しさん。これでやっと二人の時間〜。


ジュンス「名無しさん?じゃぁお願いきいたげる。」


本当はかけなんてどうでもよくて、名無しさんにかまってほしかっただけだし。


名無しさん「う〜ん…じゃぁマッサージ!応援しすぎて疲れちゃった☆」


今度は僕に向けられた笑顔。可愛ぃ〜!元気になっちゃいそうだ!


ジュンス「よし!じゃぁここに寝て!」
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