天使と悪魔と神様と

□幸福な結婚はあるか否か
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あぁ〜…やっと帰って来れた。

俺はベルフェゴール。七つの大罪のうち、怠惰を司っている。

そんな俺がとある諸事情で人間界へと赴いていた。

『人間に幸福な結婚はあるのか?』

それについて大論議して、最終的に俺が調査に行った…。

で、今やっと魔界に帰って来た。

とりあえず、サタンに報告に俺は万魔殿(パンデモニウム)に向かう…と…。

「あれ、ルシファーじゃん。」

「…………。」

虚ろな目で黙ってこっちを見据えるルシファー…。

そういや、俺が調査に行ってる間の仕事やってたのってルシファーだよな。

まぁ、いつもの事だけど…。

でも、なんだか今のルシファーを見ていると溜め込んでいたものが今にも爆発しそうな…そんな勢いさえ感じた。

流石にやべぇ…。これは当分はサボれそうにないな…。

「その………わ、悪かったな、仕事任せきりにして…。」

「……………今更?」

うわ、マジかよ。ヤバイヤバイヤバイ…。

最近のルシファー、サタン以上に怒りの沸点低くなってねえか?

「ごめんなさい…。当分はサボリませんから、許して?」

ルシファーは虚ろな目で溜息をついた。
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