天使と悪魔と神様と
□愛の天使ハニエル
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「愛です・・・この世に必要なのは愛なんです!」
ハニエルが熱心にミカエルに向かって言う。
ミカエルはというと、また始まったと呆れ顔をする。
「あ・・・うん・・・毎日同じこと言うよな・・・お前・・・。」
「当然です!わかってくれてる人が少ないんです!」
「いや・・・皆わかってはいると思うぞ・・・?」
「わかってるだけではダメ何です!」
ハニエルは机をバンッと叩く。
「そうは言うものの・・・皆さんは同じ天使や人間達にしか愛をもって接してないじゃないですか!」
「はぁ・・・。」
「皆さんは悪魔を見つけたらすぐに攻撃するじゃないですか!
愛がありません!」
「いや・・・やらなきゃやられるから・・・。」
「まずは話し合いを持ちかけるべきです!
熱心に話せば・・・きっとわかってくれますよ!」
「ちょっと・・・無理があるだろ・・・。」
「そう決め付けてるから出来ないんです!
悪魔に皆さんにも愛をもって接するべきです!」
「何々?どうしたの?」
ハニエルの大声を聞いて、ガブリエルが顔を出す。
「あぁ〜・・・またハニエルちゃん?」
ミカエルは助けてくれとばかりに視線を送るが、ガブリエルはグッドラックと言って立ち去ってしまった・・・。