天使と悪魔と神様と

□死神の鎌
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冥界・・・。

全ての死した魂が集まる、魂の終着点。

その世界を治める、死を司どる神、タナトスは武器庫である異変に気がついた。
「デスサイズが一つなくなってる・・・。」

デスサイズ・・・死神が使う魂を刈る鎌。

一般的には一つだと思われているが、実は複数存在している。

その鎌は長い年月をタナトスと共に過ごしてきた為、意思を持ち、主人を選ぶようになった。

主人に選ばれれば、鎌の力を使う事ができる。

しかし選ばれなければ、手にしたものの命が奪われる。

今のところ主人と認められているのはタナトスだけであった。

その鎌が消えたとなれば・・・。

「新たな主人を選んだか・・・盗まれたか・・・。

どちらにしろ探した方がいいか・・・。」

そう言って、タナトスは武器庫から出て行った。
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