裏切りは僕の名前を知っている

□貴方に
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「ねぇルカ。
なぜ僕のためにそんなに
頑張ってくれるんですか?」

ある夜、星を一緒に見ているときに夕月はフッと思いルカに聞いた。

「俺には夕月が大切だからだ。」

「じゃあなぜ僕なんですか?他にも人はいるじゃないですか。」

少し驚いた表情をしたルカはすぐに柔らかい笑顔を夕月に向けた。

「俺が夕月のことを好きだからだ。」

そう言ってルカは夕月をそっと後ろから抱きしめる。
「・・・。」

「迷惑だったか?」

黙ってしまった夕月に少し不安を感じ、ルカは抱きしめた腕を緩めた。

「そんなことないです。
変なこと言ってごめんなさい。
僕もルカが好きです。」

夕月はルカの不安を感じ取りニッコリと笑顔をつくりながら言った。

「ルカ・・・。」

夕月はルカの首に腕を回した。

「このお守りがルカを守ってくれるように願いを込めて作りました。」

そう言ってルカの首に
クロスのネックレスをかける。
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