裏切りは僕の名前を知っている
□お菓子について
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夕月と九十九の前には大量のお菓子の山。
「いっぱいありますね、九十九君。」
夕月は嬉しそうに九十九に言った。
「そうだね夕月。
でもこんなに当たるとは思わなかった。」
目の前のポッキーの袋を開けながら九十九も嬉しそうに言う。
「夕月ってどんなお菓子が好きなの?」
ポッキーを口に運びながら夕月に聞く。
「僕ですか?
僕はポッキーとチョコレートが好きですよ。」
夕月はニッコリとして言う。
「はい。」
九十九は食べていたポッキーを夕月の口に入れた。
「ありがとうございます。やっぱおいしいですね。」
「うん。
そういえば夕月ってお菓子のどんなところが好き?」
「甘いところです」
「他には?」
「お菓子を食べている人が笑顔になるところ。」
開けたばかりのチョコレートを食べながら夕月は笑顔で答える。
「夕月らしいね。」
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