けいおん
□ごめんね!
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いつもと一緒のはずだった。
いつも通り澪の部屋に上がり込んで、澪のベッドを占領して、勉強を邪魔する。
「そう言えばさ、澪はよくラブソング書くけど、好きな奴とかいるのか?」
「…別に。いないよ。」
「本当か?怪しいな…。誰だ?言ってみ?このりっちゃん様が力になってやるよ。」
「だから、いないって。」
「はいはい。でも、澪は人見知りだし、私の知ってるやつか?どんなやつだ?」
「だから!!」
「澪に彼氏か…。ビックリしたけど、ちょっと、寂しいつーか、なんて言うか…。」
なのに…。
次の瞬間、背中に柔らかい感触があり、視界には澪と天井が映る。
突然のことに頭が着いてこなく、必死に今の状況を把握しようと無い頭ながらふる回転させる。
「律。」
「な、なんだよ…。」
「好きだ。」
「ふぇ!?」
澪の顔がだんだんと近づいてきた。
それによって、余計に頭の中が混乱状態に陥った。
吐きそうなくらい緊張して、ドキドキしているのはなんとか感じられるが、それだけしか今の私にはわからない。
「好きだ。ずっと…。」