けいおん

□愛をこめて
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高2のある日。

「ねぇ、秋山さんって、田井中さんと幼なじみなんでしょ?」

「えっ?」

ノートを整理していると、クラスメートの1人に声をかけられた。

「そうだけど…。」

「じゃあさ、田井中さんの好きな食べ物とかわかる?」


「えっ!?えっ〜と、…ハンバーグとか、駄菓子とか、かな?」

「そっか。ありがとう。」

それだけ聞くと、クラスメートは自分の席に戻っていった。

「どうしたの?」

オドオドしている澪に、和が話しかけた。

「いや、なんか律の好きな食べ物を聞かれて…。」

「そう。桜高祭が終わってから、大変みたいね。」

和の言っている意味がわからないのか、澪が首を傾げる。

「知らないの?桜高祭のバンド演奏がきっかけで律に好意を寄せている子が増えたみたいなの。」

「ええっ!?」

和の発言に、澪が大声を上げた。

「そ…そう言えば、桜高祭が終わってから、律のこと聞かれてる気がする。」

さっきのような事が、以前にも何回かあった。
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