けいおん
□たまに休憩
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「おす。」
いつものように、勢いよく音楽準備室の扉を開けるた。
「…って、ありゃ?まだ澪だけ?」
「うるさいぞ。」
長椅子に鞄を置き、澪の前に座る。
「で、澪は何してんだ?」
机の上のノートからして、歌詞を考えていたんだろうな。
「新しい歌詞を考えていたんだ。邪魔されない間にな。」
澪が、ノートを閉じる。
「まったく…。誰だ、邪魔する奴!!」
「お前だ!!」
「ですよね〜。」
わかっていたけどな。
「うっし。じゃ、2人で久々に合わせようぜ。」
「じゃの意味は、わからないが、…そうだな。ボーっとしていても何だし、合わせるか。」
澪が立ち上がり、ベースの方に向かうのを見て、私も鞄からスティックを抜き取った。
「何やる?」
「そうだな、…ふわふわ時間がいいかも。」
「うっし。」
♪〜
「よかったんじゃね?」
「いや、途中走っただろ。」
バレてたか…。
「いや〜。勢いも必要でしょ。」
「勢いより、リズムだろ。」
澪が大きくため息をつく。