エゴイストの心臓

□ここのつ
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同窓会に行った。


変わらないね、と、級友が云った。
貴方達もね、と、連想も出来ない顔を誰だったかとぼんやり思う。

親友が云った、
「変わらないのに変わったね。」
聞こえなかった振りして、なぁに?と微笑んだ。

知ってるわ。
私は変わらないんじゃない。変われないんだ。変わりたくないんだ。

在りし日の何時かの自分、その自分から逸脱したくないだけ。変化を認められないだけ。怖い、だけ。


考え方、身体、言葉遣い、人間関係。変化するのは好いことだった?


進化を恐れて退化する。

私は私に固執して、私は私に殺される。
(外界は変化する。だのに変わらないなんて。
―死体と同じようなものじゃないか。)



それでも、

それでも今日よ、「さようなら。」


(昨日の私が思い出せない、)

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