Hunter×Hunter

□真実
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ゴンが戦うことになった



相手は肉体派じゃない。



ゴンは肉体派だと思うんだけど・・・?





〜ロウソク勝負〜


ルールは簡単。



長いロウソクと短いロウソク




先に消えた方が負け。




『単純!』


“消える”ためなら“消す”でもいいんでしょ?



「しかし・・・」




クラピカが相手の手にある2つのロウソクを見た



長い方と短い方



差は結構ある





「さぁ、どっちがいいか多数決で決めてもらおう」



男が言った




これは多数決で進む試験、



『長い方・・・だよね?』




確認のため、キルア、クラピカ、レオリオを見た



「罠かもしんねーぞ?」



レオリオがためらい、疑う



『そんなこと言ったって、どーせ分かんないじゃん』



それに・・・



私なら、どっちも罠にする





どっちを選んでも、私にとって利益になるように。



すり替えることなんて出来るしね




「俺も長い方がいいーっ!」



単純にゴンが言うとレオリオとクラピカも納得した







〜スタート〜


・・・待てよ、これ



燃え尽きるまで時間かかんじゃん。




このゲーム、タイムロスの為かも



ゴンも相手も同じ速度でゆっくり減っていっている



どろどろと溶けて行くロウソクをずっと見たまま。

しばらく消えそうにない。とんだタイムロスだ。



しかし


途中からゴンのロウソクが音を立て激しく燃え始める

長いほうが罠だった…とか、そーゆー問題じゃない。


やっぱりどっちも罠だったと思う


ゴンは一瞬焦ったけど、すぐ何かを思いついたようで。


「火の勢いが強いって事は…ちょっとの風じゃ消えないってことだよね?」



それは、つまり。



ゴンが持つ所がなくなりかけてるロウソクを地面に置く。

そして自慢の脚力でグンと近づいたかと思うと相手のロウソクに息を吹きかけた


一瞬で消える、相手の火

その後ほんの少しの時間差で燃え尽きたゴンのロウソク




『さっすがゴン!』


えへへ、と照れ笑いするゴンに思い切り飛び付く

よかった、無事一勝








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