The hand ties.

□第二章
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「壱葵君次第で、久那ちゃんを、助けに行くか決まるよ。さぁ、どうする?」
繋義(ツナギ)さんは、僕を見て言った。
「そんな決まっている事を、そんなに僕に言わせたいんですか」
そう聞くと、彼は頷いた。
「行くに決まっているでしょう!皆さんが、行かないと言っても、僕は行きます!!」
大きな声で僕は、そう断言した。
「はい、じゃあ、行ってもらうメンバーは、」
繋義さんは、話を勝手に続ける。行かないという意見は聞かないらしい。
「まずは、第一に壱葵君。んで、次に、なおきちゃんとゆうきくん。」
「はーい!頑張るね!」「任して!」
二人は、元気良く答える。
「んで、結弥(ムスビ)ちゃん」
繋義さんにそう言われて、結弥さんはパチンッ。っと、指を鳴らした。すると、玄関の方から、白い毛並みの犬が、現れた。いや、犬じゃない。確か、狼だったけ?ラブラドールレトリバー程の大きさだ。
「白夜と共に、頑張らせて頂きます」
そう言って、白夜の頭を撫でる。
「この四人と一匹で行ってもらうからね」
そう言って、繋義さんは、ニッコリと笑った。
「「「「はい!!」」」」


今から、君を向かえに行くから。待っていて。
すぐに行く。
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