文
□ぶらこんっ!2
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※ヒロトは高校生、守は中学生です。
守は今、とても憂鬱だった。何故なら、
「テスト来週だーっ!」
…というわけだった。
頭の隅々までサッカーだらけな守は当然テスト勉強になど全く手をつけていない。だからこそテストが近づいた今、とてつもなく焦っていた。
「どうしよ…点数悪いと部活行けなくなっちゃうし……」
それだけは避けたいと守は思った。先ほど言った様に、守は超がつくほどのサッカー馬鹿なのである。部活があるのに行けないというのは彼にとってまさに生き地獄だ。
「…誰か勉強教えてくれそうな人………あっ!」
誰かに教えて貰おうと思った時、守の頭に浮かんだのは幼なじみの姿だった。
「よし、早速行くか!」
勢いよく立ち上がった守は、そのまま玄関へと向かっていった。