捧げもの

□玲於奈様へ
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ザザ…と波の音がする。
彼、円堂守はようやくFFIを終えて、沖縄へと来ていた。

そういえば最初にここに来た時にあいつに会ったんだよななんて思うと、円堂は胸が高まるのを感じた。
出会った頃はお互い敵同士だったはずの二人。
だが、今となってはお互いに無くてはならない存在になった。
運命とは不思議な物で、彼…南雲晴矢と円堂守は今となっては恋人同士であるのだ。

本当に、不思議な物である。

一方、ヒロト達とサッカーをしていた晴矢は少し遅れて待ち合わせ場所に向かって居た。
否…遅れぬように早めに切り上げたのだが、正確には遅れさせられた。
円堂に会いに行くなら自分達もつれて行けとうるさいのだ。(主にヒロトが)
そんなこんなで結局引き離すのに時間がかかり、遅れてしまった。
そこで晴矢はふと、恋人が先にかえっていやしないかと不安になった。
なにせこんなに待たせたのだ。嫌われないだろうか?
しかし、そんな焦りは不要だった。

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