□魔法と君
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そもそも、何故円堂がここまで必死に逃げているのかと言うと、ちゃんと訳がある。




円堂守は、魔法使い…の末裔だったのだ。

ダークエンペラーとの戦いの後、なかなか眠れ無かった円堂は父と母が自分について話していたのを聞いてしまったのである。

…あの子の力についてばれなきゃ良いけど…
…何せ全国放送だからな…、………なんかが目をつけてしまったら…
「「なんせあの子は…」」



魔族の末裔だから…。



円堂は心の内で何かが壊れるのを感じた。自分が父や母と同じ人でなく“魔”のつく人だという事実があたまの中でぐるぐる回っている。
とりあえず円堂は、この先この家に居ては迷惑をかけると思い家を出る事にしたのだ。
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