和風ファンタジー
シリーズ長編

そうかのはなよめ



操 花 の 花 嫁

《あらすじ》


その姫を手中に収めれば「真の王になれる」との預言により誕生した、操花(ソウカ)の女の子(主人公)。彼女を花嫁とすることで、世界を我が手にしようと、一族の若き頭領たちは、17年もの戦争をしながら主人公を手にいれようとしている。

☆☆主要キャラクター☆☆



草薙 華(クサナギ ハナ)

「私は、そんなに特別なんかじゃない。」

主人公。預言により誕生した姫。黒髪、黒目の箱入り娘。鈍感。
男を誘う香りが潜在的(一族の血筋)にあるが、本人は無自覚のため周囲は錯乱。
※強い力の持ち主ほど、強く惹きつけられる。

・能力は石(鉱石含む)を自在に操る。
・二の腕で寸断された着物に、プリーツスカート(ミニ)。リボン状の帯。ヒザには蓮の金型。
編み上げブーツ。


土井 燕(ドイ ツバメ)

「ほら、あたしにまかせなさいって。」

黒髪、黒目。姉御肌で、大雑把な性格。華に甘く、翔に厳しい。
土井の名を継ぐも、一族離散の際に両親が他界した影響で土の能力が使えなくなってしまった。

鷲尾 翔(ワシオ カケル)

「命に代えても華様をお守りいたします。」

主人公命の青年。草薙一族。黒髪、黒目の忍者。
華の前では敬語で話すが、他者には無関心。
家事に精通し、真面目で負けず嫌い。ワシ(彰永丸)をペットに飼っている。
※翔と華にしかなついていない。

・能力は虫や動植物を自在に操る。
・ヒザには鷲の金型、肩には彰永丸の休み場&武器になる木。腰袋には種など。


風見 遥(カザミ ハルカ)

「抜け駆けはなしって言ったはずやんねぇ?」

いつもニコニコ。くせっ毛茶髪、茶目。
つかみどころのない雰囲気を持ち、歌うように話す。関西弁風。

・能力は、風。
・裏地は黒だが、表は派手。人間と仕事をしていたために、仕事用と私用が一着にまとめられた結果。


雷門 光輝(ライモン コウキ)

「……それがどうした?こんなもの数のうちに入らん。」

白髪、紺目で俺様。右目に黒の眼帯。
龍の末裔と言われている。考えてから発言するタイプのくせに、手癖が悪い。

・能力は雷。しかし鳴玉(ナリタマ)と呼ばれる眼球ほどの大きさの玉を媒介にしないと力は使えない。
・甲冑のブーツ、襟のたったベストコートの中に、つなぎっぽい白の服。


火野 悠(ヒノ ユウ)

「わしがおるんじゃ。安心せぇ。」

黒短髪、赤目、褐色肌。独特の方言を話すムードメーカー的存在。
馬鹿なようで、その実、肝心なことに気づいたりする。女は苦手で、自分から積極的に接することができない。

・能力は火。
・籠手には不死鳥ぽい彫り物(適当)、動きやすさ重視と暑さを緩和した形。


氷河(ヒョウガ)

「無理をしてはおらぬか?華の願いくらい叶えてやれる力をもっているつもりだ。」

金髪碧眼。その美しい容姿から忌み嫌われ、迫害された歴史を持つ一族に生まれ育つ。
あらたまった日本語を喋る。自国と自分事以外には冷酷といえるほど無関心だったが、華達と接することで少し柔らかくなっている。

・能力は、水、雪、氷、霧など水分が基盤。
・本土では、毛皮も愛用しているらしい。毛皮のブーツに、チャイナ服と和服の中間のような服、中は想像におまかせします。


その他キャラ


幾姫(イクツヒメ)
忍び一族に伝わる預言の姫。誰もその姿を見たことはなく、所在も不明。
しかし、その予言は必ず当たる。

御影 忠康(ミカゲ タダヤス)
操花の里があった場所に城を建て、風見一族と契約を取り交わしたことで得た忍びの力で、巨大な君主となった。人間界で頂点に立つ。
忍びの存在を疎(ウト)しく思い、世界統一のために華を狙っている。
やせ形でネズミのように小柄。40歳。

御影 多恵(ミカゲタエ)

「自分のことくらい自分でやりなさいっ!!」

黒に近い茶髪、目。物事をはっきりといい、何事にも臆しないタイプ。
忠康の娘(母親似)で、俗にいう姫君。しかし、性分が商売に向いているらしく、もっぱら親戚の団子屋で働いている。

・人間だが、時々忍び以上の手腕を見せる怖い女。
・レース付きの着物に、団子屋のエプロン。

山田 ハツ
昼間に団子屋を営んでいる、イキの良いお婆さん。最恐に怖い白髪の老婆。
華たちをたびたび呼び出しては、店の手伝いをさせている。遥以上に人使いが荒い。
しかし、本当はみんなを自分の孫のように思っている、優しい人。

《 草 薙 一 族 》

鷲尾 保(ワシオ タモツ)
代々、草薙家につかえる家系の主人で翔の父親であり、華の育ての親。享年41歳。

草薙 要(クサナギ カナメ)
歴代最強と言われる力の持ち主で華の実父。無精髭をはやした豪快な男。最後の草薙一族頭領。享年24歳。

草薙 この実(クサナギ コノミ)
操花の里一と言われたほどの美人な女性で、大きな黒い目をしている。華の実母であるが、産後すぐに施した結界により死亡。享年23歳。

原田 伊織(ハラダ イオリ)
華たちを京に案内した女性。元草薙一族の者で、人間と結婚し平穏な暮らしを送っている。蝶使い。30歳。

土井 雲雀(ドイ ヒバリ)
京の都で、宿屋"花"を営む女将。ひとことで美人と言える元草薙一族の者。得意技は「土壁」で、かなりの力の持ち主。若く見えるが、年齢の話しになると口がふさがる。34歳。

彰永丸(ショウエイマル)
翔の飼っているワシ。
獰猛で、強靭な爪をもち、翔の命令でのみ動く。
翔の嫌いなものは嫌いなため、華以外にはもちろん懐かない。

《 雷 門 一 族 》

鳴戸 響(ナルト ヒビキ)

「やっ…やめてくださぁぁぁい!!」

白髪、紺目。空気がまったく読めない上に、事態をややこしくする天才。
光輝の側近で、光輝の次に強い。


音飼 伝護郎
(オトカイ デンゴロウ)

「男だと、可愛いものを好きになっちゃいけねぇのかよ。」

白髪、紺目。可愛いものと鳴玉が、この上なく大好き(溺愛)な男。見た目は女だが、口が悪く、めちゃ弱い。鳴玉造りの家系に生まれた跡取り息子。


《 火 野 一 族 》

最上 烈(モガミ レツ)

「悠はどこじゃあ〜?」

三秒前のことも忘れるくらいにバカ。黒髪、赤目、悠命!!


《 風 見 一 族 》

◆◆向井(ムカイ)三兄弟

別名⇒風見の三つ子
黒に近い茶髪、茶目。三面鏡に写したようにそっくりな三つ子。

・長男⇒(ゼン)

「ほんま…僕らって不幸の星に生まれてしもたんちゃうか?」

思ったことがそのまま口から出るため悲惨な役回り。頼まれたら断れない性格で、律儀なイイ子。

・次男⇒(シュウ)

「ちょっ…善!?遥様に聞こえたらどないすんの?!」

暴走気味の長男を抑える役。何かと苦労人で、三つ子をうまくまとめている。

・三男⇒(ゲン)

「…………黙れ。」

唯一、風の力が使えないため道具を多用する。ほとんど口をひらかず、たまに放たれた言葉はグサリと相手の心に突き刺さる。


弐の登場人物


朱禅(シュゼン)

覚醒時名⇒天羅(テンラ)

「われを望み、われの前にひれ伏すがよい。」

空から降ってきた病弱な青年。色白、黒髪黒目。忍びの始祖とされる和歌を愛するあまり、桃幻花(トウゲンカ)にすべてを捧げた。もとは人間だった男。
のちの氷河一族に伝わる封具となる「彗紋の剣(スイモンノツルギ)」を扱う。

◆◆和歌(ワカ)

「わらわが、そなたに願いを託したのじゃ。」

忍びの始祖とされる古き存在。
華に瓜二つで、黒髪黒目。人間嫌いでさばけた性格の持ち主。


参の登場人物


伊代(イヨ)

「あら、預言がそう告げているのだから……仕方がないことです。」

長く編みこんだ黄金色の髪、紫の瞳。
目の周囲に赤い縁取りと、左ホホに「幾」の文字。超絶運動音痴だが、鉤爪の武器を持ち、ゲテモノ好きが高じて般若の面をかぶっている。
華の誕生を預言した幾姫(イクツヒメ)であり、預言に従うことが使命だと思っている。

・技は「刹化唱(セッカショウ)」という呪文を用いる。※鉤爪は、ただのアクセサリー感覚。


倭子(ワコ)

「姉さまを探せ。倭子の言うことをきくのじゃ!!」

こめかみの髪だけ長く伸ばした黒髪の短髪。紫の瞳で、目の周囲に赤いふちどり。手が隠れるほど袖(ソデ)の長い服。
八歳と、幼くして次期幾姫に任命された稀代の力を持つ少女。
先代(伊代)の行方を求めて、華達に捜索を依頼しに来た。めちゃくちゃ高慢なお子様。


弥斗(ヤト)

「なんや…えらい、立派になりましたなぁ。」

前髪を顎あたりまで伸ばしたクセのある茶髪に、色を失ったような死人の目(茶)。羽織を肩からかけている。ニコニコと薄気味悪い笑みを張り付け、関西弁敬語で話す。
元風見一族出身だが、風の力は使えない。
その代わり「忍び一最恐」の剣士として恐れられていた。だが、五年も前に死んだとされている。

・武器⇒妖刀 風靡惨月(フウビサンゲツ)「婁血丸(ルチマル)」


灰猿(ハイエン)

「燃やされとーなかったら、わいの前から消えるんじゃき。」

ちょんまげ風の黒髪、黒目だが左目には、縦に深い焼け跡が目立つ。
大きな扇子を肩に担ぎ、よくわからない方言で話す。女には見境なく迫り、男には見境なく勝負を挑む。火野一族出身。

・武器⇒炎帝煽(エンテイセン)。三段階の火を放つ巨大な扇子。


大羽 萌(オオバ モエ)

「………そういう扱いが、一番頭にくる。」

白髪、紫の瞳。雷門一族の先祖がえりとされているが、先祖代々人間の家系に生まれ育ったため、悲惨な幼少期を過ごしてきた。
周囲がいい顔をしないので、目を覆う仮面をつけている。美人だが戦闘能力は忍びを圧倒するほどに高く、女であることを隠すために普段は男の恰好をしている。

・武器⇒双刀鎌(ソウトウガマ)。一本にも二本にもなり、ヤリと鎌の特性を併せ持った武器。
中距離から近距離に適している。


九条 大葉(クジョウ オオバ)

「ヨコジマさんに何するんっすか!?」

はげ。黒い縁取りの黒目で眉なし。下駄をはく。左目を包帯で巻いているのは、夜間専用に目を暗闇に慣れさせるため。元草薙一族だが、術は使えない。その代わりに、動物の言葉がわかるという変な特技を持っている。

・武器⇒包弾銃(ホウダンジュウ)。火縄銃のような鉄砲を使うが、弾薬は火薬ではなく改造玉を用いる。

・ペット⇒ヨコジマさん。
上から見ると、頭から尾にかけて三本の横線が入っているように見える、イノシシの子供。

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