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□操花の花嫁シリーズ
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《弐の登場人物》
◆◆朱禅(シュゼン)
覚醒時名⇒天羅(テンラ)
「われを望み、われの前にひれ伏すがよい。」
空から降ってきた病弱な青年。色白、黒髪黒目。忍びの始祖とされる和歌を愛するあまり、桃幻花(トウゲンカ)にすべてを捧げた。もとは人間だった男。
のちの氷河一族に伝わる封具となる「彗紋の剣(スイモンノツルギ)」を扱う。
◆◆和歌(ワカ)
「わらわが、そなたに願いを託したのじゃ。」
忍びの始祖とされる古き存在。
華に瓜二つで、黒髪黒目。人間嫌いでさばけた性格の持ち主。
《参の登場人物》
◆◆伊代(イヨ)
「あら、預言がそう告げているのだから……仕方がないことです。」
長く編みこんだ黄金色の髪、紫の瞳。
目の周囲に赤い縁取りと、左ホホに「幾」の文字。超絶運動音痴だが、鉤爪の武器を持ち、ゲテモノ好きが高じて般若の面をかぶっている。
華の誕生を預言した幾姫(イクツヒメ)であり、預言に従うことが使命だと思っている。
・技は「刹化唱(セッカショウ)」という呪文を用いる。※鉤爪は、ただのアクセサリー感覚。
◆◆倭子(ワコ)
「姉さまを探せ。倭子の言うことをきくのじゃ!!」
こめかみの髪だけ長く伸ばした黒髪の短髪。紫の瞳で、目の周囲に赤いふちどり。手が隠れるほど袖(ソデ)の長い服。
八歳と、幼くして次期幾姫に任命された稀代の力を持つ少女。
先代(伊代)の行方を求めて、華達に捜索を依頼しに来た。めちゃくちゃ高慢なお子様。
◆◆弥斗(ヤト)
「なんや…えらい、立派になりましたなぁ。」
前髪を顎あたりまで伸ばしたクセのある茶髪に、色を失ったような死人の目(茶)。羽織を肩からかけている。ニコニコと薄気味悪い笑みを張り付け、関西弁敬語で話す。
元風見一族出身だが、風の力は使えない。
その代わり「忍び一最恐」の剣士として恐れられていた。だが、五年も前に死んだとされている。
・武器⇒妖刀 風靡惨月(フウビサンゲツ)「婁血丸(ルチマル)」
◆◆灰猿(ハイエン)
「燃やされとーなかったら、わいの前から消えるんじゃき。」
ちょんまげ風の黒髪、黒目だが左目には、縦に深い焼け跡が目立つ。
大きな扇子を肩に担ぎ、よくわからない方言で話す。女には見境なく迫り、男には見境なく勝負を挑む。火野一族出身。
・武器⇒炎帝煽(エンテイセン)。三段階の火を放つ巨大な扇子。
◆◆大羽 萌(オオバ モエ)
「………そういう扱いが、一番頭にくる。」
白髪、紫の瞳。雷門一族の先祖がえりとされているが、先祖代々人間の家系に生まれ育ったため、悲惨な幼少期を過ごしてきた。
周囲がいい顔をしないので、目を覆う仮面をつけている。美人だが戦闘能力は忍びを圧倒するほどに高く、女であることを隠すために普段は男の恰好をしている。
・武器⇒双刀鎌(ソウトウガマ)。一本にも二本にもなり、ヤリと鎌の特性を併せ持った武器。
中距離から近距離に適している。
◆◆九条 大葉(クジョウ オオバ)
「ヨコジマさんに何するんっすか!?」
はげ。黒い縁取りの黒目で眉なし。下駄をはく。左目を包帯で巻いているのは、夜間専用に目を暗闇に慣れさせるため。元草薙一族だが、術は使えない。その代わりに、動物の言葉がわかるという変な特技を持っている。
・武器⇒包弾銃(ホウダンジュウ)。火縄銃のような鉄砲を使うが、弾薬は火薬ではなく改造玉を用いる。
・ペット⇒ヨコジマさん。
上から見ると、頭から尾にかけて三本の横線が入っているように見える、イノシシの子供。