操花の花嫁

□序巻
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妖怪や鬼と謳(ウタ)われた
人であって人ならざる者たち

人里離れて暮らす彼らは
その特性から
5つの種族に別れ
互いに均衡を保ちながら
暮らしていた

人に手を貸す西の風使い
風見一族
(カザミ)

竜の末裔として名高い
雷門一族
(ライモン)

荒くれ者の多い炎使い
火野一族

水を自在に操る者
氷河一族

そして
土の恩恵を受け
草木に守られて暮らす
草薙一族
(クサナギ)

彼らは
様々な術式を用いて
各々の里を築き

自らの領土を
守りながらも
他の種族と
相まみえることはなかった


操花の花嫁
〜 預 言 の 姫 君 〜


しかし
幾姫(イクツヒメ)の預言により
その均衡は崩れる

《草薙の姫が誕生する時
世界は再び暗い渦を巻き
真の王が手中の姫を守る時
世界が1つに導かれる》

世界統一を果たすため

《真の王》となるため

忍ぶ者たちは探す

草薙の里に誕生した

《操花の花嫁》

彼女を求めて
忍ぶ者たちの戦いが



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