小説\

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ねえ、この後どう?







真っ赤なルージュを塗りたくった、光沢のある唇が俺を誘惑した。


わざとらしく脚を組んで、細い指先で俺の腿を探る。



ねえ?



もう一度、彼女が言った。








悪いけれど―――、



と立ち上がりながら彼女の手を振り解いて、出口を見つける。




ちょっと―――…

と俺を引き止める彼女を横目に、ドアノブに手をかけた。












「悪いけれど、俺はあなたに興味ないよ。
俺、忙しいから。それじゃあ」


手を振る俺に「驚いた」と彼女が言った。
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