一人語り部屋

□寿の病気事情
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 稚宅サイトが開設された当初からご来訪下さっている方々は、もう既にご存知だと思うのですが、寿はメニエールという病気にかかっております。
 ところが、最近になって足を運んで下さるようになったご新規の方々は、私が「天候が不安定だから体調も悪い」とか「今日は朝から強烈な眩暈と耳鳴りが」とかいきなり呟くと、ナニそれ? という状況になってしまうのですよね。
 寿がある意味特殊な病気の持ち主だということを、知らない方々にとっては余計な心配をかけてしまう一言なのだと、日記の呟きなどに対する反応を頂くことで自覚致しました。

 そこで!

 改めて寿の病気になった経緯、その症状などをここに書き記すことで、私が日記で呟いた何気ない一言を理解する予備知識となれればと思い立った次第です。
 そんなわけで、メニエールという病気、名前は知ってるけどどういうものかはイマイチ、という方や暇潰しに見てやろうという方、寿の呟きをもっと深く理解したいという奇特な方(笑)は、以下ずずいとどうぞー。




 えー、まず最初に現状として、現在は病気療養中の為、私は勤めておりません。
(※この話は2010年10月時点の話です。2011年1月に再就職できました)
 が、病気になる前はとある会社に就職し、あんたどんだけ残業させれば気が済むんですかね?! と聞きたくなるような忙しい部署で働いてました。
 朝九時から深夜まで、がデフォルトで、たまに夜八時くらいに仕事が終わると「どうしよう今日がまだあと四時間もあるよガクブル…!」とか思える感じで。
 残業代はきちんと出してくれる会社だったので、それはそれで有り難かったんですが。

 私の場合は、そこだけではなく週二回の休みのうちの一日は、別のバイトをしていたのですねー。
 多分、会社で月に六十時間くらいの残業だけだったら、私は病んでないと思うんです。
 ただ、モロモロの事情によりどうしても忙しい仕事の合間を縫って、上司に内緒で週一回は地元の某コンビニでバイト店員として働いていたわけです。

 で、最初は事情が事情だし(詳細書くと薄暗い不幸自慢になってしまうので割愛)我が愛する家族の為、と思い込んでいるので大丈夫だったんですが(あ、寿は別に子持ちとかじゃないですよ。一生独身です結婚とか絶対無理←え)。
 働いても働いても自分の自由になるお金ができず、なにより仕事が一日の大半を占めるという状況で、自分の趣味や好きなことに没頭できる時間もなく。
 そうなってくると、人間っていうのは不思議なもので、自分からそういう生活を選択したくせに「なんでこんな大変な思いしてんのに好きなことできないんだろう?」という疑問が出てくるわけですねー。

 見たい映画も、行きたいライブも、友人との飲み会すら行けない、気に入った洋服も靴も買えない惨めな状況に、朝から晩まで仕事三昧の日々が多大なストレスとなって降り積もっていました。
 過度のストレスを解消する為には、人によって様々な方法があると思うのですが。
 寿の場合には、それが詩や文章で自分の好きな世界を創作すること、だったわけです。
 しかも、創作するには一人になれる静かな時間が必要で。
 深夜、仕事で遅くに帰宅した私は、時間が無いなら睡眠時間を削れば良い、という結論に至り。

 そんなこんなで、当時の一日の平均睡眠時間は、二時間。
 朝寝て、朝起きる生活。
 こうして書き連ねて、バカだったなぁ、と客観的に今は思えますが、当時の私にとっては創作時間を得られなければそれこそ狂ってたんじゃないか、と考えられるほどには追い詰められていたんですねー。

 そんな生活を一年は続けたでしょうか。
 その間に逆転裁判との衝撃の出会いがあり(笑)、これまでオリジナルオンリーだった創作の世界にミツナルが入り込み。
 睡眠時間を削っては真夜中にウハウハし、朝から生ける屍のような顔色の悪さを晒して出勤。
 同僚に「顔色が白っていうか青いけど大丈夫?」と言われつつ、日々を過ごしていたわけです。

 その当時、夢は? と聞かれたら即答で「過労死」と答えられましたよ、ええ(きっぱり)。
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