時系列物語
□境界線
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手を伸ばして触れる位置に、君が居るということ。
名を呼べばこちらを向いて、真っ直ぐに見つめてくれるということ。
これ以上の奇跡はないと思うのに。
人間は貪欲なもので、僕は自分自身の欲深さに困惑する。
これ以上を望んでしまうのは、罰当たりな気がするのに。
それでも止められないのだから途方に暮れるしかない。
君が君自身の言葉で、親友と呼んでくれたこと。
泣きそうになるくらい嬉しかったのに。
どうしてこんなに苦しいんだろう。
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